恩返し。
昔々、自分や家族が病気で入院していた時、
病室やロビーで携帯からこっそりネットを眺めて過ごしました。
ためになること、面白いこと、
みんなが日頃考えていること、
今日はこんなことがあったよ、みたいな日常。
ネットを眺めていた時間
私の気持ちがどれだけ救われたことか…
いつか恩返ししたい、と思いました。
私もまた、誰かを
見えない力で支えてあげられたらいいなぁ、と思いました。
ほんのちょっとの間でも、気晴らししてもらえるような何かを創れたらいいなぁ、と。
今もずっと考えています。
そんな中、
友達がそのまた友達に私の描いた名画のパロディの絵をメールに添付して見せたら、大爆笑でとても面白がってくれたそうな。
そのお友達、今はご両親の介護をされているそうで。
その人が私の絵を見て笑ってくれたんだと思うと、心から、心の底から嬉しさがこみ上げてきました。
あぁ、私が走っている方向は間違ってなかったし、これから進むにも間違っていないんだ、と思いました。
いつもいつでも、24時間、誰かに寄り添うのは
恋人や夫婦、親子であっても物理的に不可能です。
でも、代わりの誰か、何かが
ちょっとの間代行することは出来る、と。
ぬいぐるみなどが作れたらお気に入りで24時間寄り添えます。必要とされる間だけでも。
そう思っています。
人は、すがりたい時にすがれるものがあれば、頑張れるし、踏ん張れるから。
それを生み出したい。
これは、私の、社会への愛かもしれません。
私は、確かに社会から愛されてきたからこの年まで生きてこれたのだと思うし。
…ちやほやしてはもらえませんでしたが(笑)
だから、やっぱり恩返しだと思います。
いただいた以上に恩返ししたいのです。